津軽のリンゴと初雪

青森県は国内リンゴ生産量の約6割を占め、「リンゴ王国・弘前市」など、津軽地方を中心にリンゴが産業や観光に根付いています。11月は「ふじ」や「王林」などの晩成種の収穫期となりますが、同時に初雪の季節が近づきます。津軽地方では例年11月中旬頃に初雪が降り、収穫前の真っ赤なリンゴが雪に包まれることもあります。寒さは収穫作業を厳しくしますが、リンゴの甘みを引き出す効果もあります。冬の間、雪室で貯蔵された「雪中リンゴ」は冷たさで甘みが増して、春先にはもぎたてのような新鮮な味わいが楽しめるそうです。さて、来週後半(7〜8日頃)には北日本上空に強い寒気が南下する予想となっており、津軽のリンゴに初雪が舞うかもしれません。

平均気温の傾向(11/2~12/1)

西日本や東日本では寒気の影響を受けにくいため、引き続き気温は平年よりも高めで推移する見込みです。ただし、11月7・8日頃には寒気が南下し、北日本を中心に気温が下がり、一時的に冬めいた天気になるでしょう。

降水量の傾向(11/2~12/1)

11月上旬は低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすく、各地でまとまった量の雨が降る見込みです。そのため、向こう1か月の降水量は北日本太平洋側、東・西日本で平年よりも多くなるでしょう。

(気象予報士:ファーマー)

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