秋雨前線が停滞し曇りや雨、台風21号の動向に注意

◆今週の天気のポイント
・台風21号が31日(木)頃に沖縄に接近する恐れ、早めの備えを
・11月1日(金)~2日(土)頃は西日本や東日本で大雨の恐れも
・気温は平年より高い所が多く、ムシムシする日も

台風21号の現在位置と予想進路(27日午前9時現在)

台風21号は、フィリピンの東を西寄りに進んだ後、次第に進路を北寄りに変える見込みです。台風は海面水温の高い海域を北上するため、31日(木)頃には非常に強い勢力まで発達し、暴風域を伴って沖縄地方に接近する恐れがあります。沖縄・奄美では、30日(水)~11月1日(金)頃にかけて大しけとなる恐れがあり、台風の進路によっては、警報級の暴風、大雨、高潮となる恐れがあります。最新の気象情報を確認し、早めに台風への備えをしてください。

↓11月1日(金)21時の雨の予想↓

西日本で大雨の恐れも

西日本や東日本は日差しの届く日もありますが、秋雨前線が停滞するため曇りや雨の日が多いでしょう。台風21号周辺の湿った空気が流れ込み、秋雨前線の活動が活発になるため、11月1日(金)頃は西日本で警報級の大雨となる恐れがあります。また、2日(土)頃には東日本でも大雨の恐れがあり、総降水量が多くなる可能性もあります。台風が沖縄に接近した後の進路はまだはっきりしませんが、台風が接近する前から大雨に注意が必要になるため今後の情報に注意してください。

北日本も気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多いですが、31日(木)~11月1日(金)は移動性高気圧に覆われ広い範囲で晴れる見込みです。

曇りや雨の日が多くなりますが、気温は平年より高い所が多いでしょう。最高気温は西日本や東日本で25℃以上の夏日になる所もあり、ムシムシとした体感の日が多くなる見込みです。最低気温も西日本では20℃くらいの日もあり、平年より大幅に高く比較的過ごしやすいでしょう。
一方、北海道では朝は5℃前後まで気温の下がる所が多く、順調に季節が進む見込みです。日中の気温も15℃前後の所が多く、ほぼ平年並みの日が多いでしょう。北日本では紅葉が見頃を迎えている所が多いですが、紅葉を見に行かれる方は服装選びに注意をしてお楽しみください。

(気象予報士:むーらん)

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