ハロウィンと遅れる秋

日本でハロウィンが定着し始めたのは、1970年代に原宿のおもちゃ専門店が取り扱いを始めたことがきっかけとされています。その後、1990年代から2000年代にかけて大型テーマパークをはじめ各地でハロウィンイベントが行われ、一気に広まりました。日本では仮装が漫画やアニメのキャラクターを楽しむイベントとして独自に進化し、SNSの普及も相まってさらに盛り上がりを見せています。10月31日(木)はハロウィンの日。オレンジ色のかぼちゃに紅葉をあしらった秋らしいイラストが街を彩りますが、今年は夏日日数が最多記録を更新し続けています。10月最終週を迎えた現在も、天気図には秋雨前線(10月上旬までに消えることが多い)と台風の存在があり、夏の余韻が色濃く残っています。最新の予報でも、北海道を除いて気温は平年より高めに推移する予想となっており、秋の景色を楽しむにはもう少し時間がかかりそうです。

平均気温の傾向(10/26~11/25)

今のところシベリア上空の寒気が強まる気配はなく、11月半ばにかけて日本付近は例年よりも暖かい空気に覆われる予想です。全国的に気温は平年よりも高めとなる見通しですが、後半には冬の寒気が北海道付近に南下し、札幌など都市部でも最低気温が0℃を下回る冬日が多くなる見込みです。

降水量の傾向(10/26~11/25)

11月初めにかけて、本州南岸の前線や低気圧の影響により、西・東日本では雨の日が多くなる見込みです。さらに、台風21号の進路によっては、沖縄・奄美、西・東日本太平洋側を中心に降水量が平年値を大きく上回る可能性があります。北日本では例年と同様に、周期的に気圧の谷が通過する見通しです。そのため、降水量は概ね平年並みとなるでしょう。

(気象予報士:ファーマー)

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