体育の日(スポーツの日)

「体育の日」といえば、かつて10月10日がその日として親しまれていました。1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日で、過去の統計から「晴れの特異日」とされていたことから選ばれたそうです。実際、開会式当日は前日の大雨が嘘のように晴れ渡り、航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が、東京の澄み切った秋空に五つの輪を描いた光景はとても印象深いものでした。2020年からは「スポーツの日」として、10月の第2月曜日(今年は14日)に変更されています。最新の予報では、10月中旬にかけて高温傾向が続き、西日本や東日本では10日や14日を夏日の中で迎える可能性があります。また、来週は秋雨前線の影響ですっきりしない天気が予想されています。今年の”特異”な気象は、過去の統計やジンクスさえも覆すかもしれません。

平均気温の傾向(10/5~11/4)

全国的に気温は平年より高めで推移する見込みです。本州では季節の進みがゆっくりと感じられる一方で、北海道では11月が近づくにつれて冷たい風が吹き始め、冬の訪れを想わせる日が現れるでしょう。旭川の初雪の平年値は10月19日です。赤や黄色に染まった北海道の山々が、やがて白く雪化粧する時期が近づいています。

降水量の傾向(10/5~11/4)

10月は、大陸からの移動性高気圧が秋晴れを日本に運ぶことが多い時期です。ただ、今月半ばにかけては、西日本や東日本は秋雨前線や湿った空気の影響を受けやすく、天気がぐずつく期間があるでしょう。そのため、北日本の日本海側や沖縄・奄美を除いて、降水量は平年並かやや多くなる予想となっています。

(気象予報士:ファーマー)

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