残暑続く? 秋の訪れ遅れる

8月も後半となり、二十四節気の一つである「処暑(しょしょ)」を迎えます。「処暑」は、暑さがおさまる頃を表しますが、まだまだ猛暑が続いています。また、朝晩も涼しくなると言われますが、朝の通勤通学時間帯は暑く、夜間も寝苦しい熱帯夜の日々が続いていて夏の勢いは衰えない状況です。

今年の夏は、栃木県佐野市で国内観測史上1位に迫る最高気温41.0℃を観測(3位タイ)したのをはじめ、8地点で40℃以上を観測するなど全国的に顕著な高温となっています。また、台風は8月に入り既に5個発生していますが、今後9月にかけても台風シーズンが続きます。日々の熱中症対策はもちろんですが、台風が発生した際は最新の情報にご留意いただき、万全な対策を行うことが重要です。

平均気温の傾向(9月~11月)

向こう3ヶ月(9月~11月)は、太平洋高気圧の勢力が日本の南東側で強いことや上空を流れる偏西風が平年に比べて北寄りを流れることから、日本付近は暖かい空気に覆われやすい見込みです。そのため、9月や10月を中心に全国的に気温は高い予想です。9月前半は場合によっては猛暑日となる地点もあるかもしれません。このような高温傾向は11月になると沖縄・奄美地方や西日本を中心に解消される見込みですが、東日本や北日本では引き続き高温の状態が続く可能性があります。例年に比べて秋の訪れは遅く、暖かい秋となりそうです。

降水量の傾向(9月~11月)

向こう3ヶ月(9月~11月)は、太平洋高気圧の縁を回る湿った空気や秋雨前線の影響を受けやすい見込みです。そのため、沖縄・奄美と西・東日本の太平洋側で降水量は平年並みかやや多くなる予想です。また、フィリピン近海の海面水温が平年より高く対流活動が活発になる影響で、熱帯低気圧や台風が発生しやすい状況となっています。日頃から台風や大雨の対策を行い、最新の気象情報にご留意ください。

(担当:りょた)

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