厳しい暑さ 台風発生の兆し

九州南部や東海・関東に続き、今日(7/19)は四国地方でも梅雨明けが発表されました。週明けまでに他の地域でも梅雨明けが予想されます。今年の梅雨は台風の接近がなかったにも関わらず、多くの地域で総雨量が例年を上回っています。太平洋高気圧の縁辺や中国大陸から、多量の暖湿気が流れ込んだことが原因と考えられ、梅雨期間の雨量は、那覇で平年の約3.5倍、本州でも松山で約1.9倍、日本海側の松江や彦根でも現時点で約2倍を観測しています。来週以降、東西方向に広く張り出す高気圧が、徐々にその勢力を北に拡げる見込みです。7月下旬は西・東日本を中心に猛暑が予想されます。また、沖縄のはるか南海上で台風が発生する兆しがあり、今後の動き次第では南西諸島の天気が大きく崩れる可能性があります。

平均気温の傾向(7/20~8/19)

梅雨明け後の7月下旬には、強い太平洋高気圧に覆われて北日本を除いて晴れる日が多くなり、気温は平年よりかなり高くなるでしょう。内陸部を中心に広い範囲で猛暑が続き、熱帯夜となる地域も多くなる見込みです。その後も全国的に高温傾向が続く見込みですが、気圧の谷や台風の影響を受ける可能性があり、期間後半には気温は平年よりやや高めか平年並みに戻る見通しです。

降水量の傾向(7/20~8/19)

向こう1ヶ月は例年と同様に全国的に晴れる日が多く、概ね平年並みの降水量が予想されています。なお、来週(7/24~26)には沖縄・奄美に台風が接近し、雨が強まる可能性があります。また、北日本や北陸では、来週にかけて前線や湿った空気の影響で天気がぐずつき、所によってまとまった量の雨が降る見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

シェア!