猛暑始まる

7月4日は静岡市で39.3℃、5日は松阪市で39.7℃を記録し、今月に入り全国的に厳しい暑さが続いています。今夏は太平洋高気圧の勢力が強く猛暑となる見込みで、例年以上に熱中症への警戒が必要です。さて「熱中症」は高温多湿な環境下で生じるさまざまな症状の総称です。重症化すると体温のコントロールができなくなり、体温が40℃を超えてしまうこともあります。脳や心臓などの細胞は熱に弱く、生命の危険に直結します。症状としては、めまい、顔のほてり、手足がつる、けいれん、頭痛、吐き気、汗が止まらない、発熱、意識障害、ふらつく、など多岐にわたります。症状を感じたら、まずは涼しい場所に移動して体を冷やしてください。さらに「熱中症警戒アラート」が発表された際には、決して油断せず、屋外での活動を極力避けるよう心がけましょう。

平均気温の傾向(7/6~8/5)

この先も高温傾向が続く予想です。7月半ばにかけて本州の南海上に中心を持つ高気圧の影響で、梅雨前線の活動が弱まる期間がある見込みです。この時期としては晴れ間が多く、日中の気温が平年より高い日が多くなるでしょう。

降水量の傾向(7/6~8/5)

7月中旬からは梅雨前線の活動が再びやや活発化する見通しです。前線は日本海側に停滞することが多くなる見込みで、西日本から北日本の日本海側で平年を上回る降水量が予想されます。また、前線上を東に進む低気圧の影響で、太平洋側もまとまった量の雨が降ることがあり、降水量は平年並みかやや多くなるでしょう。一方、沖縄・奄美は太平洋高気圧に覆われることが多いため、降水量は平年よりやや少なくなる見通しです。

(気象予報士:ファーマー)

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