梅雨前線 本州付近へ

沖縄地方に梅雨明けが発表された昨日(6/20)は、那覇では夏空が広がるとともに強い南風(15m/s)が観測されました。地元では夏至の頃に吹く南寄りの風を「夏至南風(カーチーベー)」と呼び、夏至は「カーチー」南風は「ベー」や「ハエ」という沖縄方言が由来です。沖縄の夏は”多湿”が特徴です。猛暑日(最高気温35℃以上)となることは稀ですが、昼夜とも”亜熱帯”の蒸し暑さが続きます。さて、今日(6/21)は近畿や東海、関東甲信に梅雨入りが発表されました。7月に向けて太平洋高気圧の勢力が強まり、本州でも高温多湿の南風が吹く日が増えてきます。これからは朝晩の空気にジメジメ感が加わり、徐々に寝苦しい夜が増えてくるでしょう。エアコンの準備はお済みでしょうか?おやすみの際は上手に利用し、質の良い睡眠がとれるように心掛けましょう。

平均気温の傾向(6/22~7/21)

日本付近の上空は例年より暖かい空気に覆われる傾向があり、全国的に平均気温は平年を上回る見通しです。特に、7月はじめにかけて梅雨前線が日本海に停滞する期間があるため、西・東日本では梅雨の時期としては日照時間が多くなり、気温はかなり高めに推移する可能性があります。

降水量の傾向(6/22~7/21)

期間の前半は太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線が日本海側まで北上することがあるでしょう。そのため、日本海側の各地は降水量が平年よりやや多くなる見込みです。一方、沖縄・奄美では高気圧に覆われやすく、降水量は平年より少なくなる見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

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