◆今週の天気のポイント
・17日(月)~18日(火)、九州から東北で大雨の恐れ。早ければ梅雨入りの所も?
・今週末は梅雨前線北上、各地方で梅雨入りの可能性。沖縄・奄美は梅雨明けも…。
・北海道は週の前半を中心に曇りや雨の日が多く、落雷に注意。
今週はいよいよ梅雨前線が本州付近まで北上してくる見込みで、遅れていた梅雨入り宣言が続々とありそうです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むときや、前線上の低気圧が北上するときは大雨になる恐れがありますので、最新の情報をこまめに確認し、大雨に備えてください。
↓17日(月)~22日(土)の予想気圧配置↓
梅雨前線がいよいよ北上?
17日(月)~18日(火)にかけて梅雨前線が北上し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでくるでしょう。九州から東北にかけて雨が降り、太平洋側を中心に雷を伴った激しい雨が降る恐れがある見込みです。低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意してください。また、このタイミングで梅雨入りする地方もあるかもしれませんが、梅雨前線は19日(水)~20日(木)にかけて再び南下し不明瞭になる見込みです。東北や東日本を中心に日差しが届きますので、梅雨入りの判断は難しいところでしょう。また、この2日間の晴れ間は、各地方とも貴重な晴れ間となりそうです。洗濯や布団干しの他、側溝や雨どいの掃除など、雨への備えに有効活用してください。
西日本や東日本の太平洋側を中心に大雨の恐れ
21日(金)になると、梅雨前線が再び北上し、九州から東北にかけて雨が降る見込みです。その先、しばらくは梅雨前線が停滞し雨の降る日が続く予想となっていますので、今週末には、各地方でようやく梅雨入りの発表の可能性が高まるでしょう。
今週末までには、ようやく続々と梅雨入りか
また、梅雨前線の北上とともに、沖縄・奄美付近での太平洋高気圧の張りだしが強まるため、今週末には、沖縄や奄美では梅雨明けするかもしれません。沖縄の梅雨明けの平年は6月21日ごろ、奄美は6月29日ごろです。
そして、梅雨のない北海道ですが、今週は気圧の谷や寒気の影響を受けやすく、週の前半は曇りや雨の日が多くなるでしょう。大気の状態が不安定になり、雷雨となる日もありそうなので空もようの変化に注意が必要です。週の後半は雲が多いながらも晴れ間のでる日がある見込みです。
北日本は気温高め、西日本は寒暖差に注意
気温は、北日本を中心に平年より高めで推移する見通しです。特に晴れる日が多い東北地方では「高温に関する早期天候情報」が発表されており、19日(水)ごろから著しい高温が予想されています。こまめな水分補給や運動中や作業中の十分な休憩時間の確保など、熱中症対策をしっかりするとともに、農作物の管理にもご注意ください。
高温に関する早期天候情報とは?
10年に1度程度しか起きないような著しい高温になる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかける情報
ただ、雨の降る日は関東や東海、近畿などで気温が平年並みか低くなる所があるでしょう。晴れる日と雨の降る日との気温差が大きいため、自律神経のバランスが崩れがちになるかもしれません。栄養と睡眠をしっかりとって規則正しい生活を心がけ、体調を崩さないよう注意してください。
(気象予報士:ふぅ)