大雨災害への備え

沖縄周辺では前線活動が活発化しており、梅雨末期の大雨に見舞われています。那覇市では梅雨入り後の総雨量が平年の3倍以上に達しています。一方、九州南部と四国を除く本州各地では梅雨入りが遅れています。これは、例年に比べて太平洋高気圧が弱いことが原因にあげられます。最新の予報では、高気圧の勢力が徐々に強まって、来週末には梅雨前線が本州南岸まで北上すると予想されています。前線の北上とともに、沖縄の大雨の原因となっている暖湿気が本州にも流れ込むようになるでしょう。梅雨の初期に大雨による土砂災害や浸水害が発生し、また近年は線状降水帯の発生によって大きな被害を受けるケースも少なくありません。気象庁は被害を未然に防ぐために、大雨などの現象に応じて「気象情報」や「注意報・警報」さらに「特別警報」を段階的に発表します。災害への備えや被害を最小限に食い止めるために、これらの情報を常に確認し、各自が早めの行動を心がけることが重要です。

平均気温の傾向(6/15~7/14)

日本付近は暖かい空気に覆われやすいため、向こう1ヶ月の気温は全国的に高くなるでしょう。特に、東日本では、期間のはじめは気温がかなり高くなる見込みです。北日本と沖縄・奄美では、期間の前半は気温がかなり高くなる所があるでしょう。

降水量の傾向(6/15~7/14)

西日本では、前線や湿った空気の影響を受けやすい時期があるため、向こう1ヶ月の降水量は平年並かやや多い見込みです。6月下旬は本州付近を低気圧が通過することがあり、大きく天気が崩れる可能性があります。西・東日本の広い範囲で強い雨や激しい雨が降る可能性があり、大雨による災害発生が懸念されます。

(気象予報士:ファーマー)

シェア!