低気圧や前線は東の海上に遠ざかりますが、北~東日本は上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となり、東北から北陸にかけて雨や雷雨となるでしょう。梅雨前線が停滞する沖縄も曇雨天が続き、急な激しい雨や落雷、突風などに注意が必要です。一方、西日本は高気圧に覆われて天気は回復し、太平洋側を中心に概ね晴れる見込みです。
6/16(金)09時の予想天気図
なお、北日本の太平洋側から関東近海にかけては海上で風がやや強く、波が高い状態となるでしょう。海のレジャーや船舶はご注意ください。
海上の風と波の予想09時
日中の最高気温は、北日本から北陸では昨日と同じか低い予想で、25℃以下の地点が多く過ごしやすいでしょう。関東以西では昨日と同じか高めで夏日の所が多くなり、内陸部や太平洋側では30℃近くまで上がり、厳しい暑さとなりそうです。
全国の天気と気温
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
東北は日中にかけて雨となり、昼頃にかけて雷を伴い激しく降る所があるでしょう。大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要です。北海道は概ね曇りですが、太平洋側では一時雨がぱらつく所がありそうです。天気の回復は夕方以降となる見込みです。
降水分布予想09・18時
日中の最高気温は、北海道では道東の沿岸部をのぞき20℃以上となり、内陸部では25℃の夏日となる所もありそうです。東北は北部では19℃~22℃の所が多いですが、南部は21℃以上で太平洋側では25℃前後まで上がる予想です。
【東日本】(関東甲信・東海・北陸・島しょ部)
北陸は雨や曇りで、午前中を中心に雷を伴い激しく降る所があるでしょう。特に、新潟県では、天気の回復は午後以降となり、大雨による土砂災害、低地の浸水、河川の増水に注意が必要です。太平洋側と伊豆・小笠原諸島では日中から晴れ間が広がりますが、関東周辺では所によりにわか雨や雷雨がありそうです。変わりやすい天気にご注意ください。
降水分布予想09・18時
日中の最高気温は、北陸は23℃~25℃、他は25℃以上で、太平洋側では30℃近くまで上がる予想です。
【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
山陰から近畿北部では雲が広がりやすく、朝のうちまでは一部でにわか雨がありそうです。他は安定した晴れとなり、洗濯日和となるでしょう。お出かけの方は紫外線対策をお忘れなく。
降水分布予想09・18時
日中の最高気温は、25℃以上で、九州、四国では28℃前後の所が多くなりそうです。
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
沖縄は梅雨空が続きます。大気の状態が不安定のため、急な激しい雨、落雷、突風などにご注意ください。奄美地方ははじめ晴れ間もありますが、夕方から雨となる所が多くなりそうです。お帰りの遅い方は雨具をお持ちください。
各地の天気と気温
日中の最高気温は、沖縄は28~29℃で湿度が高く蒸し暑いでしょう。奄美は29℃の予想です。
(気象予報士:むらさめ)