【12/22 朝イチ!】世界と日本の気温・最高値を更新!

師走というのに日本列島は季節外れの高温が続いていますが、昨日、気象庁から速報値(1月~11月)として、今年の世界と日本の年平均気温が、観測以来、過去最も高い気温を更新したとの報告がありました。
■2016 年の世界の年平均気温偏差(速報値)は+0.46℃で、1891 年の統計開始以来、最も高い値となる見込みです。
■2016 年の日本の年平均気温偏差(速報値)は+0.88℃で、1898 年の統計開始以来、最も高い値となる見込みです。

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「世界の年平均気温」
2016 年の世界の年平均気温偏差(1981~2010 年の30 年平均値を基準値とし、平均気温から基準値を差し引いた値)は+0.46℃で、統計を開始した1891 年以降では最も高い値となる見込みです(これまでは2015 年の+0.42℃)。世界の年平均気温は、長期的には100 年あたり0.72℃の割合で上昇しており、特に1990 年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。下図は2016年の世界の年平均気温の偏差ですが、平年より高い赤丸が圧倒的に多く見られます。

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2016 年の年平均気温偏差の分布図
(赤丸:平年より高い、青丸:平年より低い)

「日本の年平均気温」
2016 年の日本の年平均気温偏差(1981~2010 年の30 年平均値を基準値とし、平均気温から基準値を差し引いた値)は+0.88℃で、統計を開始した1898 年以降では最も高い値となる見込みです(これまでは1990 年の+0.78℃)。日本の年平均気温は、長期的には100 年あたり1.19℃の割合で上昇しており、特に1990 年代以降、高温となる年が多くなっています。平均気温の偏差の算出は、長期間にわたる気温観測データが存在し、都市化による影響が少なく、特定の地域に偏らないように選定した15 地点の気象台等の観測値を採用しています。(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)。ただし、2016 年は1~11 月の期間から算出した値(速報値)

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黒線は各年の値
青線は各年の値の5 年移動平均
赤線は長期変化傾向

「気温の変動の要因」
近年、世界と日本で高温となる年が頻出している要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が考えられます。また、世界と日本の平均気温は、数年~数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動の影響も受けて変動しており、今年の世界と日本の年平均気温が高くなった要因の一つとして、2014 年夏から2016 年春まで続いたエルニーニョ現象(南米ペルー沖の赤道直下の海面水温が平年より高い現象)の影響が考えられるとのことです。

(2016年12月22日 07:30更新)



トミーです。今年もあと10日を切って、ニュースなどでは年の瀬の話題が多くなっています。気象庁からも恒例の日本や世界の天気について今年の速報値が発表されています。今回は世界と日本の年平均値の速報値を掲載しましたが、今年も私たちの住む地球号の温暖化に歯止めがかかっていないことが分かります。

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