日本付近は西高東低の気圧配置となっており、北海道上空には真冬並みの寒気が流れ込んでいます。このため、北日本の日本海側から北陸にかけては雨や雪が断続し、北海道では平地でも雪となる所があるでしょう。また、日本海側を中心に大気の状態が不安定となるため急な強い雨、落雷、降ひょうなど天気の急変にご注意ください。太平洋側の地方は概ね晴れますが、南西諸島は寒気の影響で雲が多めで、前線に近い小笠原諸島では雨か雷雨になりそうです。
11/4(水)09時の予想天気図
また、全国的に気圧の傾きが大きく、海岸平野部を中心に風が強く、海上は波が高いでしょう。特に南西諸島周辺では4m以上のしけが続く見込みです。強風や高波に十分ご注意ください。
海上の風と波の予想09時
日中の最高気温は、全国的に昨日より低くなり、特に北日本から北陸では3℃~6℃下がって北海道では各地で10℃を割り込んで一気に秋から冬の寒さとなりそうです。関東から九州にかけての太平洋側の地方でも20℃まで上がらない所が多く、季節風も強いため体感的にはもっと肌寒く感じられるでしょう。南西諸島と小笠原諸島は25℃前後となりそうです。
全国の天気と気温
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
太平洋側で晴れ間が広がりますが、日本海側では雨や雪が断続して所により雷を伴うでしょう。落雷や降ひょうなど天気の急変にご注意ください。北海道では平野部でも雪となる所があり、山間部では積雪となる所も出てきそうです。車の運転をされる方は滑り止めを準備の上、安全運転を心がけましょう。天気は夕方からゆっくり回復に向かう見込みです。
降水分布予想09・18時
日中も気温はあまり上がらず、最高気温は北海道の道北と道央で4℃~7℃、道南と道東では7℃~9℃位でしょう。東北は北部で10℃前後、南部では10℃~13℃位の予想です。昨日より気温がだいぶ下がって、季節風も強まりますので、お出かけの方は防寒・防風性のある上着をお選びください。
【東日本】(関東甲信・東海・北陸・島しょ部)
北陸周辺ではしぐれ模様の不安定な天気が続くでしょう。外出の際は落雷や突風、降ひょうなど天気の急変にご注意ください。関東甲信、東海地方では平野部を中心に乾燥した晴天となりそうです。洗濯日和となりますが、強風にお気を付けください。一方、小笠原諸島では前線の影響で雨となり、雷を伴う所もありそうです。
降水分布予想09・18時
日中の最高気温は、北陸と長野、岐阜県飛騨地方で10℃~15℃、関東と山梨は15℃~19℃、東海の太平洋側では16℃以上で静岡では20℃近くまで上がる予想です。小笠原諸島では26℃位でしょう。
【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
近畿北部から山陰にかけての日本海側の地方でははじめ雲が広がりやすく、若狭湾周辺では朝のうちまで雨の残る所があるでしょう。ただ、日中は天気が回復し、太平洋側の地方を中心に乾燥した晴れの天気が続く見込みです。
気象衛星雲画像03時
最高気温は、15℃~18℃位の所が多いですが、九州南部から四国の太平洋側にかけては19℃~20℃位となりそうです。
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
奄美地方は概ね晴れますが、沖縄は雲が広がりやすいすっきりしない空模様が続くでしょう。沖縄本島では時々晴れますが、先島諸島は低い雲に覆われて日差しが少ない見込みです。大東島地方は、曇りで午後から時々雨となりそうです。また、各地とも北寄りの風が強く、海上はうねりを伴いしけるでしょう。強風や高波にご注意ください。
各地の天気と気温
日中の最高気温は奄美が21℃、沖縄は25℃前後の予想です。
(気象予報士:むらさめ)