きょうは、北海道の南東海上の低気圧、日本海西部に延びる気圧の谷や日本の南海上を東へ進む低気圧の影響で、北日本から東日本・西日本は広い範囲で冷たい雨や雪が降り、天気は下り坂となるでしょう。沖縄・奄美は高気圧から回り込む寒気の影響で昼ごろまで雨が降るでしょう。
予想天気図（12月8日9時）
日中の最高気温は、全国的に平年より低くなる見込みです。北海道は氷点下、北日本から東日本・西日本でも10℃以下のところが多く、12月下旬から1月中旬の頃の気温となります。北海道は-5℃～1℃、東北は4℃～9℃、北陸は6℃～7℃、関東から九州は8℃～12℃、沖縄・奄美は17℃～21℃でしょう。
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
北海道の南東海上の低気圧や寒気の影響で、北海道は各地で雪が降ります。大雪や車の運転では注意が必要です。東北地方は三陸沖の低気圧と日本海西部に延びる気圧の谷の影響で、東北北部や日本海側では雪が降り雷も伴います。落雷・突風・風雪に注意が必要です。東北南部の太平洋側では雲が多く雨が降るでしょう。
天気分布予想（12月8日9時～12時、出展：気象庁ホームページ）
日中の最高気温は、北海道では、内陸ではきのうより冷え込み-5℃～0℃(札幌-1℃、稚内-4℃、旭川-5℃、釧路1℃、帯広-1℃、函館0℃)で、12月下旬から今季一番の寒さで、真冬日のところが多くなります。ダウン・帽子・手袋・マフラーなどの真冬の寒さ対策が必要です。東北地方の最高気温は、12月中旬から12月下旬の頃で10℃以下となり、仙台・福島は（9℃)、秋田・山形（4℃～6℃）、青森・盛岡（4℃)です。
気温分布予想（12月8日12時、出展：気象庁ホームページ）
【東日本・西日本】(関東・北陸～九州)
北陸・山陰では、日本海で発生する気圧の谷と寒気の影響で、雨が降り落雷や突風への注意が必要です。九州は寒気の影響で、雨や雷雨のところがあるでしょう。中国・四国から東海は、気圧の谷の影響で雨が降り、夕方からは寒気の影響が強まり雪が混じる見込みです。強風や高波、山沿いでは車の運転に注意が必要です。関東から伊豆諸島は、日本の南海上の低気圧の影響で昼頃から雨が降り、夜には寒気の影響で関東北部の山沿いでは雪が降るでしょう。
日中の最高気温は10℃以下のところが多く、寒いでしょう。北陸では12月中旬から1月下旬の頃の気温(新潟5℃、金沢6℃、長野7℃)、関東は12月下旬の頃の気温（東京は11℃、前橋11℃）、東海から西日本は12月下旬から1月上旬の頃が多く（名古屋8℃、大阪10℃、京都9℃、松江9℃、広島9℃、高松10℃、高知12℃）、九州は1月中旬の頃から今季一番の寒さ（福岡9℃、長崎11℃、熊本9℃、鹿児島11℃)でしょう。
天気分布予想（12月8日15時～18時、出展：気象庁ホームページ）
降水予想（12月8日15時）
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
沖縄・奄美は、高気圧から回り込む寒気の影響で、昼ごろまで雨が降るでしょう。海上や海岸は高波にご注意ください。日中の最高気温は、きのうより2℃ほど低く1月上旬から1月下旬の頃の気温となり(名瀬17℃、那覇19℃、石垣島21℃、南大東島21℃)、風が強く肌寒いでしょう。
天気分布予想（12月8日9時～12時、出展：気象庁ホームページ）
波浪予想（12月8日12時）
■今日のヒトコト：
12月に入り、一雨毎に寒くなっています。通勤や通学、行事などで帰りが遅くなるときは、暖かい服装でお出かけください。師走は日暮れが早くなり、夕方は見通しが悪くなります。車の運転や帰宅の際は足元にお気を付けください。きのうは大雪（たいせつ）でしたが、気象庁から発表された一ヶ月予報では、北日本は平均気温の低い確率が高くなっています。平均気温がかなり寒い期間は、北日本は前半、東日本と西日本は期間のはじめとなる見込みです。また、日本海側の降雪量も多くなる見込みです。けさの雲画像では、三陸沖の低気圧から、日本海の沿岸にそって発達した雲域が伸びており、東北・北陸や山陰に移動します。この雲域の北西側の日本海には寒気に伴う雲域があり、次第に南下してくる見込みです。一方、四国沖の雲域は低気圧に伴うもので、次第に東海・関東に広がってくるでしょう。これら雲域がきょうの天気の主役です。
１か月予報の平均気温分布(12月9日～1月8日、出展：気象庁ホームページ）
気象衛星の雲画像（12月8日3時）
ビエントです。今回の寒気で西日本は一気に冷え込みました。きのうは、津・鳥取・大阪・大分から初氷、津・大阪・鹿児島から初霜、鹿児島からイチョウの落葉、彦根・神戸からイロハカエデの落葉の便りが届きました。東京も朝晩は冷え込むようになりました。師走の日差しの中で、スイセンの花が咲きました。
東京都（12月7日）
（2017/12/8 04:30更新）
