上空に寒気を伴った低気圧や前線の影響で、西~北日本の広い範囲で大気の状態が不安定となっています。宮城県では昨夜から発達した雨雲がかかり続けて記録的な大雨となっており、大崎市内を流れる名蓋川が決壊するなど道路の冠水や浸水、土砂崩れの被害が相次いでいます。
【24時間降水量 16日12時現在】
・宮城県大崎市鹿島台 248.0mm(7月の観測史上1位)
・宮城県大崎市古川 233.5mm(観測史上1位)
・宮城県栗原市築館 216.0mm(観測史上1位)
16日(土)21時の予想天気図
四国~関東地方の太平洋側にも雨雲が広がっており、局地的に非常に激しい雨が降っています。このあと発達した雨雲は本州の太平洋沿岸に沿うように北上する見通しで、夕方以降は東海や関東地方を中心に、今夜遅くからは東北太平洋側や北海道も雨脚が強まり、雨量がさらに増えるおそれがあります。
土砂災害や浸水害、河川の増水や氾濫に警戒し、特に崖や川の近くなどにお住まいの方は早めの避難を心がけましょう。すでに移動が困難な場合は自宅の2階以上の崖から離れた部屋で身の安全を確保してください。
最新の雨雲の動きは雨レーダーでご確認ください。
(気象予報士:みやっち)