これまでの雨+これからの雨=災害の危険度高まる

各地の災害が落ち着かないまま、日本の広い範囲でさらにまとまった雨が降ると予想されています。情報をこまめにチェックし、ご自身の今いる場所にリスクがある場合は素早い判断と行動をお願いします。一刻も早く「命を守る行動」をしてください。

■警戒レベルをきちんと見極める

大雨による災害を未然に防ぐため、それ以前に運用されていた気象警報や避難勧告などを、よりわかりやすく5段階にレベル分けしたものが「警戒レベル」です。「警戒レベル」運用の背景には、平成307月豪雨の際、各地で多くの警報や注意報、避難勧告などが発令されたにも関わらず、住民の避難が遅れたり、避難行動に至らなかったケースがとても多く、防災気象情報をより一層活用しやすくすること、各種の防災情報を効果的にわかりやすくシンプルに伝えることを目的としたものです。今知っておくべき大切なことをピックアップします。

■雨量の予報から災害危険度の予報へ…。

「危険度分布」とは「雨の情報を、災害の危険度に翻訳したもの」です。河川の氾濫があった地域では「あっという間」「一気に」などの言葉が多く発せられています。水の流れや勢いは想像を絶するもの、これまでに体験したことのない事態であることを十分に理解してください。

「濃い紫」になっていると「すでに災害が起きている」=「間に合わない」ということです。

避難開始の必要性を伝える「土砂災害警戒情報」についても、情報が発表されて防災機関や住民に伝わって避難行動がとられるまでに必要とされる時間(2時間)を確保するよう、2時間先までに基準に到達すると予想された時点で発表することになっています。

■くれぐれも「濃い紫=レベル5」を待ってはいけません。

警戒レベル4相当情報が発表されていても、市町村が避難勧告や避難指示(緊急)を発令していない可能性もあります。市町村は、気象庁などが発表する防災気象情報のほか、さまざまな情報を踏まえて避難情報を発令するため、同じ警戒レベルの防災気象情報と避難情報が発令されるタイミングが、必ずしも同時になるとは限りません。

■危険な場所・避難先を知っておきましょう

土砂災害の被害を防ぐためには、必要な情報を入手しておく必要があります。国土交通省が発表している「各都道府県が公開している土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域」に、自宅や勤務先などが含まれていないか確認しておきましょう。

土砂災害の可能性がある場所に自宅や勤務先などがある方は、豪雨や長雨などの際、危険が迫る前に避難しなければなりません。気象庁が発表している「土砂災害警戒情報」を確認するようにしてください。該当する地域の土砂災害警戒情報が発表されていたら、とにかく素早い行動を!とはいえ、土砂災害は自然現象が原因であるため、その発生を事前に予測することは困難です。では何を契機に避難すればいいのでしょうか。

■土砂による災害の特徴

土砂災害とは、豪雨や長雨、地震などを原因としたがけ崩れ、地滑り、土石流による災害のことを言います。それぞれの特徴についてまとめました。

<がけ崩れ>
がけ崩れとは、都市周辺の台地の急斜面や人家周辺の切り土斜面から土砂が崩れ落ちる現象のことで、最近では特に都市周辺の新しい住宅地でのがけ崩れによる災害が増加しています。

異音がしたら要注意

大雨や長雨で地中にしみ込んだ水分により土地の斜面が不安定になって発生しますが、地震によっても起こります。突如起こるスピードが速いのが、がけ崩れの特徴です。

<地すべり>
地すべりとは、斜面の一部、もしくは全部がゆっくりと斜面下方に移動する現象のことをいいます。大雨や、長雨、雪解け時に発生することが多く、一般的に移動する土の量が多いため、甚大な被害を及ぼします。道路の陥落など、広い範囲に被害が出るのが、地すべりの特徴です。
<土石流>
土石流とは、山腹や川底の土砂が長雨や大雨による水と一緒になって、ものすごい勢いで流れてくる現象をいいます。谷や渓流を下り、数キロメートルも離れた地域にまで大量の土砂・岩石を押し出すため、被害も大きくなります。
流れのスピードが速く、建物や畑などに一瞬で壊滅的な被害を及ぼすことがあるのが、土石流の特徴です。
■こんなサインが出たら要注意!土砂災害の前兆とは?

土砂災害が発生する際、前兆となる現象が見られる場合もあります。以下のような現象に気付いたら、すぐに避難場所に移動しましょう。

*がけ崩れの際には、湧き水の増加や濁り、小石の落下、がけに発生する亀裂など。
*地滑りの際には、井戸水の濁り、地鳴りや山鳴り、地面に発生する亀裂など。
*土石流の際には、河川の濁りや水位の低下、山鳴り、流木や転石の音の発生など。

ただし、夜間や雨量が多い場合など、これらの前兆に気付きにくいことも考えられます。また、土砂災害が発生する際、必ずしも前兆となる現象が見られるわけではありません。

被害を防ぐためにも、日ごろから付近の土砂災害危険箇所などを調べておき、気象庁が大雨警報を発令した際には、さらに雨量が増えることを見越して、早めに避難するようにしましょう。

夜暗くなってからでは上のような変化には気づきにくいため、昼間の明るい時間に周りにこのような場所がないか確認しておきましょう。また、このようないつもと違う様子が見られたら、早めに避難するようにしてください。

「待ってから」ではなく、自主的な避難がとても大事です。「自分の命は自分で守る」をひとりひとりが意識しあっていくことが望ましいのです。避難の際には大切な人にも声をかけ一緒に避難してください。

(アール)

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