暖春・暑夏傾向

気温の変動が大きい日が続いていますが、来週にかけては東・北日本を中心に暖かい日が続きそうです。その先も春・夏にかけてほぼ全国的に高温傾向で、特に夏の前半は昨年に続き厳しい暑さとなるおそれがあります。

平均気温の傾向(6~8月)

この先、春(3~5月)にかけてはアリューシャン付近の寒気が弱く、日本付近は北からの寒気の影響を受けにくいため西~北日本は高温傾向となるでしょう。積雪地帯は雪解けが進みますので、融雪災害などに注意が必要です。
その後、夏(6~8月)にかけては前半を中心にラニーニャ現象(日本付近は夏に高温傾向)の影響が残る可能性があります。この影響で夏の前半を中心にチベット高気圧が北東側で張り出しを強め、日本付近を流れる偏西風が北に偏る傾向となるため、西~北日本は暖かい空気に覆われやすくなるでしょう。
昨年の夏は観測史上初めて6月に群馬県伊勢崎で40℃超えを記録し、東京でも6月25日から9日間連続で猛暑日が続く(統計開始以降最長)など記録尽くしの猛暑となりました。この夏も同等の暑さとなるおそれがありますので、早い段階から暑さに慣れておく必要がありそうです。

降水量の傾向(6~8月)

今年の春~夏の降水量は全国的にほぼ平年並みとなるでしょう。梅雨期間の降水量もほぼ平年並みとなる見通しですが、今夏はエルニーニョ現象(日本付近は夏に低温傾向)が発生する可能性があります。エルニーニョ現象の発生については現段階では不確実性が大きいものの、影響が強まった場合は夏の天候に影響を与え、降水量にも大きな変化が生じるおそれがありますので最新の気象情報にご注意ください。

(気象予報士:きっしー)

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