強烈な寒気南下、大雪・暴風雪・極寒への備えを

◆今週の天気のポイント
・24日(火)~25日(水)に記録的な寒気が南下する。日本海側は大雪、太平洋側も積雪の所がある。大雪や暴風雪による災害への早めの備えを。
・週の半ばをピークに極めて厳しい寒さに。西・東日本の太平洋側でも水道管の凍結などへの対策を。

今週は強烈な寒気が南下し24日(火)~26日(木)にかけて冬型の気圧配置が強まる見込みです。昨年の12月にも強い寒気が南下し、日本海側だけでなく太平洋側でも記録的な大雪となりました。車の立ち往生や停電に見舞われた他、除雪作業中の事故が増加しましたが、今回はそれを上回る記録に残るような強い寒気が南下してくる見込みです。大雪による国道や高速道路の通行止めの可能性もあり、鉄道などの交通機関も大きく乱れ流通などにも影響がでる恐れがあります。不要不急の外出の自粛やスケジュールの見直しの検討なども必要になりそうです。大雪・暴風雪・暴風・高波・低温に対する十分な警戒と早めの備えをしてください。

↓23日(月)~28日(土)の予想気圧配置↓

冬型が強まる日が多い

23日(月)に日本の南岸を低気圧が通過し、西日本では通勤通学の時間帯に平野部でも積雪となる恐れがあります。わずかな気温差で雪になるか雨になるか、また雪の降る場所も変化してきますので最新の情報と状況を確認するようにしてください。

↓23日(月)の予想気圧配置↓

南岸低気圧の影響で西日本で積雪の恐れ

この低気圧が離れると、24日(火)から強烈な寒気が南下してくる見込みです。25日(水)にかけて、上空1500m付近にマイナス12℃の寒気が九州以北をほぼ覆うでしょう。これほどの強い寒気は、いつものこの時期であれば北日本を覆う程度で、西日本や東日本にはめったに南下してこないものです。

↓25日(水)の上空の寒気の予想↓

大雪や暴風雪による災害に厳重警戒

日本海側では短い時間に強い雪が降りやすく、北陸を中心に24時間に100cmほどの雪が予想されている地方もあります。また、屋外の歩行や車の運転が危険なほどの猛吹雪にみまわれ交通機関に影響がでる恐れがある他、暴風による倒木や着雪による停電なども懸念されます。
また、寒気が極めて強いため雪雲は低い山を越えて太平洋側にも流れ込み、積雪となる所がある見込みです。普段雪に慣れていない太平洋側の地方では、少しでも雪が積もると交通機関が乱れ、スリップ事故などの増加に繋がります。冬タイヤを装備していない車での運転はしないようにしてください。最新の気象情報や交通情報を確認し、無理のない行動をお願いします。

↓路面凍結しやすい場所↓

車の運転は慎重に、計画の変更も視野に

27日(金)も低気圧が通過し28日(土)も冬型の気圧配置となる見込みです。日本海側では積雪の量がさらに増える可能性があり、今週は大雪に見舞われる1週間となりそうです。

きわめて厳しい寒さに、防寒対策を万全に

20日(金)には二十四節気のひとつ「大寒(だいかん)」を迎え、1年のうちで最も寒い時期になりました。今週の気温は平年よりも大幅に低い日があり極めて厳しい寒さとなる見込みです。25日(水)の最高気温は平年より5℃以上低い所がほとんど。沖縄以外の各地で5℃に届かず仙台では最高気温が0℃未満の真冬日となる恐れがあります。

水道管凍結防止への対策を

朝の冷え込みも厳しく、25日(水)~26日(木)は西・東日本の太平洋側でも最低気温が氷点下3℃になる所がある見込みです。水道管が凍結する気温の目安は氷点下4℃以下といわれています。普段は水道管など凍結しない地方でも、予想以上に気温が低くなると水道管凍結の恐れがあり注意が必要です。屋外にむきだしになっていたり、風当たりが強く冷えやすい所にあったり、日陰になりやすく気温が上がりにくい所など凍結しやすい場所にある水道管は凍結防止策をしておきましょう。保温材や古い布切れなどを巻き付けビニールテープでとめたり、水道料金はかかりますが少しの水を蛇口から流したままにしておいたりすると凍結防止に役立ちます。

(気象予報士:ふぅ)

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